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「as」が持つ意味とコアイメージ

「as」が持つ意味

今日は「as」が持つ意味とコアイメージについてのお話です。

「as」は様々なイメージがあり、「覚えるのが大変」と感じている方はたくさんいらっしゃるのではないでしょうか。

まずは「as」が持つ意味を確認してみたいと思います。

  1. ~のように、~と同じく、~ほど
  2. ~のままで
  3. ~しているときに、~したとたんに、~しながら
  4. ~の頃に
  5. ~につれて、~に従って
  6. ~だから、~ゆえに、~ので
  7. ~だけれども、~ながらも、~してみても
  8. ~として
  9. ~だと
  10. たとえば~のような

こうして挙げてみると本当に意味が多くて、まともに覚えようとすると挫折してしまいそうですよね。

やっぱりこんな英単語は「コアイメージ」を知ることが理解につながるのではないかと思いますので、次に「as」の持つコアイメージを考えてみたいと思います。

 

「as」が持つコアイメージ

実は、『「as」が持つコアイメージ』と言っても、国が何かの基準で定めたようなキッチリとした定義があるわけではありません。

英語の研究をされている方や英語を教えてらっしゃる方などが、それぞれ考える「コアイメージ」を「こうだ」と主張されているにすぎません。

ですので、『「as」の持つコアイメージ』というものは1つではなく、いろんな解釈がありますので、まずはいくつかご紹介したいと思います。

コアイメージ①「透明なシートを広げながら、その上に何かを置く」

これは、「英語イメージリンク」というサイトで紹介されているコアイメージになります。

『「as」「コアイメージ」』でググると一番最初に出てくるページで、イメージ図を使いながら説明しているのですが、正直に言って僕にはさっぱり理解ができません・・・。

そもそも僕には「透明なシートを広げながら、その上に何かを置く」という経験がないので、その行為がどういう意味を持つのかも全くイメージが付かないのです。

(「英語イメージリンク」様、大変申し訳ございません。)

もっと分かりやすい説明のコアイメージはないのでしょうか?

ということで、次のコアイメージの説明です。

コアイメージ②「2つの並べられた物・事が等価の関係にある」

こちらは、「DMM英会話Blog」で紹介されているコアイメージです。う~ん。なんとなくは分かるのですが、説明に使われている言葉が小難しくてスッと頭に入ってくる感じがまだしないんですよね・・・。

実際にブログに書かれている説明にも、イメージ図のようなものがないので、結局は言葉で理解しないといけません。

「あと1歩」という感じの惜しいコアイメージな気がします。

それでは、次に最後のコアイメージをご紹介。

コアイメージ③「=」

「as」のコアイメージ
めちゃくちゃシンプル!!そして、分かりやすい!

実はこれ、このブログでも紹介している「一億人の英文法」で著者の大西さんが提唱されているコアイメージなんです。(上の図は僕が作成したものです。)

todai-eigo.hatenablog.com

「as」には、「同時(~しているときに)」「理由(~だから)」「比例(~につれて)」「修飾(~として)」などの意味がありますが、これらは基本的にすべて「=」で説明できます。

 

「同時」の例

As I bent down to tie my laces, my back went out!(靴ひもを結ぼうとかがんだら、腰がイっちまった!)

「I bent down to tie my laces」=「my back went out!」の関係になっていますね。「my back went out!」してしまったのは、「I bent down to tie my laces」したまさにその時なので「=」ですよね。

「理由」の例

As the cost of air tickets has gone up so much, many people can no longer afford to travel.(航空運賃がすごく値上がりして、多くの人々はもはや旅行をすることができなくなっている。)

「many people can no longer afford to travel」=「the cost of air tickets has gone up so much」の関係ですね。この文章の中では、多くの人々が旅行をすることができなくなっているのは、チケットが高くなったこと以外に理由はないですよね。だから「=」です。

「比例」の例

As time passed, his condition got better and better.(時間が経つにつれて、彼の状態はますますよくなってきた。)

「時間が経つこと」と「彼の状態が良くなること」が同時進行しているわけですから、こちらも「=」で説明が付きますね。

「修飾」の例

As your doctor, I have to advise you to quit smoking.(君の医者として、禁煙をアドバイスせざるを得ないな。)

「I(私)」=「doctor(医者)」の関係でドンピシャリの「=」ですよね。

 

※例文とその訳は「一億人の英文法」から引用させていただきました。

 

「as」が持つ意味とコアイメージのまとめ

様々な意味を持つ「as」でしたが、そのコアイメージは「=」という1文字に収まってしまうことがお分かりいただけたのではないかと思います。

僕もきちんと勉強するまでは「as」に苦手意識を持っていたのですが、「=」に出会ってからは頭の中がスッキリしたような気がします。

実際の英会話の中でも「as」はよく使われますから、いちいちたくさんの意味の中から一つを選択するのではなく、「とにかく「=」のイメージを伝える単語なんだ」と思っておいた方が、より実践的なのではないかと思っています。

皆様の英語の勉強のお役に立てたら幸いです。

   
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