法律用語で使われる「shall」「will」の意味(~するものとする、~しなければならない)
法律用語で使われる「shall」「will」の意味
法律や契約書では、義務を表すときには、一般的に「shall」や「will」が使われます。日本語でもそうですが、契約書や法律などには古い言い回しの表現が今でも多用され、日常英会話ではその意味ではほとんど使われない「shall」や「will」が義務を表す表現として一般的に使用されていて、「must」はあまり使われません。(比較的近年作られた法律などではmustが多く使われている場合もあります。)
では、その「shall」「will」をどう訳すかが問題になりますが、結論から言うと「~するものとする」か「~しなければならない」が妥当な訳になります。
では、「shall」「will」の意味を英英辞典で調べてみましょう。
「shall」の意味(英英辞典)
- (in laws, directives, etc.) must; is or are obliged to:
「(法律、命令、その他において)しなければならない、義務がある」という意味があることが分かります。
「will」の意味(英英辞典)
- used for ordering somebody to do something
こちらも「shall」と同じように「ある人にあることを命令するために使われる」という意味があることが分かります。
「shall」「will」の法律、契約書での使われ方
では、「shall」「will」が法律や契約書でどのように使われているかを見てみたいと思います。
- The Seller shall deliver the products to the Buyer if…
「売主は...の場合、商品を買主に引き渡さなければならない。(引き渡すものとする。)」
- The Company shall be liable for the loss or damage to the Goods occurring while…
「本会社は、...の間に本物品に発生した紛失または破損に責任を負うものとする。」
- The Seller will supply the goods to the Buyer upon the following terms.
「売主は、以下の条件に基づき、買主に商品を納入するものとする。」