東大式英語勉強法《独学英会話》

東大出身者によるオンライン英会話の比較、ランキング作成や英語勉強法の評価

ネイティブキャンプは格安すぎて絶対に赤字だと思うので計算してみた②(NativeCamp)

前回に引き続き、格安オンライン英会話のネイティブキャンプ(NativeCamp)の赤字説を検証してみたいと思います。

前回(1回目)の記事はこちら↓

todai-eigo.hatenablog.com

前回は「食べ放題」が儲かる仕組みを例に、ネイティブキャンプが儲からない仕組み(赤字)であるという説を説明しました。

今回は、実際の講師の人件費などを調査して、ネイティブキャンプがどれだけの赤字なのかを検証してみたいと思います。

フィリピンの英会話講師の給料

フィリピンの英会話講師の給料はどの程度なのでしょうか。

調べてみると、多少の幅があるようですが、オンライン英会話講師の時給は100ペソ程度のようです。

2019年4月27日現在のフィリピン・ペソのレートは1ペソ=2.14円です。つまりフィリピンのオンライン英会話講師の時給は約214円程度ということになります。

ネイティブキャンプのレッスン単価(料金)

 では次に、私たちがネイティブキャンプに支払うレッスン料はどうなっているのでしょうか。

月額料金が10%税込みで6,480円。仮に毎日レッスンを受講した場合、1日のレッスン回数とレッスン単価の関係は以下のようになります。

  • 1日1レッスン レッスン単価209円
  • 1日2レッスン レッスン単価105円
  • 1日3レッスン レッスン単価70円
  • 1日4レッスン レッスン単価52円

1レッスンは25分ですので、一人の講師が1時間にできるレッスンは2レッスンになります。つまり、上記のレッスン単価を2倍した金額が講師一人が1時間で稼げる金額になります。

  • 1日1レッスン 1講師が1時間で稼げる金額418円
  • 1日2レッスン 1講師が1時間で稼げる金額210円
  • 1日3レッスン 1講師が1時間で稼げる金額140円
  • 1日4レッスン 1講師が1時間で稼げる金額104円

受講生が1日1レッスン以下でなければ確実に赤字

 フィリピンの英会話講師の時給が約214円ですので、計算上、受講生が1日2レッスン以上受講すると、講師の給料も払えない状態になることが分かります。

つまり、ネイティブキャンプは「レッスン受け放題」という格安サービスを提供しているものの、現実としては、実際の受講生の平均レッスン回数は1日1レッスン以下になっているものと思われます。

ネイティブキャンプは、「レッスン受け放題」という格安サービスでDMM英会話やレアジョブ英会話と差別化を図っていますので、おそらくですが、他社よりも1受講生当たりのレッスン受講回数は多いのではないでしょうか。

今後、その差別化戦略の副作用として1受講生当たりの1日のレッスン回数が1回を超えたとき、ネイティブキャンプは確実に経営が悪化することになります。

そのときには、必ず料金が値上げされます。間違いありません。

前回の記事でも指摘しましたが、私は、消費税が増税されるタイミングなどは便乗値上げがしやすく、非常に怪しいとにらんでいます。

もし、「ネイティブキャンプでレッスンを受けまくろう」と考えている方がいれば、増税前に契約しておいたほうが良いと思います。

 

≪2019年10月1日追記≫
消費税が10%に上がるタイミング(2019年10月1日)で便乗値上げ(5,950円→6,480円)されました・・・。